照恩寺ロゴ

照恩寺住職によるブログてらすブログ

2019/1/29

Column

サードプレイス照恩寺。

Photo

「人間が充実し、つながりを持った生活を送るには 3 種類の空間が必要だとしている。誰にも邪魔されずに休息を得るためのファーストプレイス (家)、経済活動のためのセカンドプレイス (職場)、そして社会的つながりやコミュニティでのアイデンティティを再確認する、より漠然とした活動領域であるサードプレイスだ。」
 この 「サードプレイス」という概念を最初に提唱したのが都市社会学者のレイ・オルデンバーグさんという方です。1989年に自著『The Great Good Place』の中で、都市に暮らす人々が「心のよりどころとして集う場所」を「サードプレイス」と名付けられたそうです。

そして、私がこの言葉を知ったのが、26日に終了した展示会へお越しくださった学生さんからでした。まさに私が目指していたお寺像がこの「サードプレイス」という概念だと思いました。
実は真宗寺院も古来より、その地域に住む人の心のよりどころとして集う場所でありました。職場でも自宅でもない集いの場所として、そこで皆が聴聞し、お茶をして、交流する憩いの空間、それがお寺でありました。ですが、時代の急激な変化とともに薄れ、現代において、特に都市部のお寺は葬儀と法事だけをおこなう場所という認識に留まっています。

このサードプレイスが注目を浴びるようになったのは、ここ近年、都市生活者のストレスがビジネスシーンにおいて深刻な問題となっているからだそうで、そのため様々な企業が取り組みを進めています。そんなサードプレイスを定義する8つの特徴があるようです。
このことを詳しく書くと長くなるので割愛しますが、私が見たところ8つの特徴をほぼ網羅できるお寺の存在は、これから地域において注目すべき場所になるのではないでしょうか。本来あるべき姿をお寺が取り戻すだけですが、改めてサードプレイスとしての照恩寺を目指すべく、まずは、その一歩となるアートプロジェクトという取り組みを粛々と進めていくだけですね。
 
そのアートプロジェクトですが、26日にシーズン4thとなる新造真人個展「Wave of Light」がフィナーレを迎えました。たいへん魅力的な展示会であったと思います。総勢で100名を超える方々がお越しになられましたが、そのほとんどが20代、30代の方々だったのは印象的でした。電子媒体の告知だけで驚きです。ただただ新造さんの魅力に尽きる展示会でしたね。
上記の写真は、今展示会の中心となった掛物作品、非常に素敵です。お寺にと思いましたが、テーマが富士山であったのと、新造さんが今後も継続して掛軸を制作したいということも言われていましたので、次回の作品を楽しみにしたいです。
このたびは私個人として、サードプレイスというワードなどお寺の未来を広げてくださるたいへん貴重な時間となりました。新造さんのお蔭ですね。本当に有難うございました。下の写真は片づけ終了後、本堂で記念撮影。素敵なお友達、慈永さんに撮ってもらいました。


さぁ次はシーズン5th!

PageTop