2021/1/25
Column
最近、仏事をどうすればいいかという人が増えてきました。家制度が失われつつある現代においては仕方のないことかもしれませんが、そもそもお寺できちんと伝えきれていないのではないでしょうか。葬儀社さんや仏壇屋さん石材屋さんだけにお任せしていては申し訳ない気がいたします。浄土真宗の仏事は私どもでも、しっかりとお伝えしていかねばなりませんね。そんな「仏事のススメ」。「法事(法要)」編です。
はじめに、「法事」の意義、歴史などをお話しなくてはならないように思いますが、そういったことは、ここでは申しません。現代はネット社会ですので、あらゆる情報、知識はあっという間に手に入ってしまいます。必要のある方は「法事」と検索して、さっと知識を得ていることでしょうし、必要のない方は、何を言っても関心を持ってくださらないことでしょう。
ですから、ここでは、「法事」をすべきかどうしようかお悩みの方、また最近はコロナ禍により実家へ帰って法事を勤めることが難しいという方、自宅でするのも不安だという方、つまり照恩寺での「法事」をお考えの方へ向けた「法事」のイロハをお話します。
まず「法事」をすべきかどうしようか悩んでいらっしゃるのなら、なさった方がよろしいでしょう、と申し上げます。単に僧侶だからそう言うのではありません。「法事」は故人のためと考えるのが一般的ですが、実は、そこに集う人のためにも大切なことだからです。どういうことかは「法事」をなさった折に、浄土真宗では必ず法話(仏法のお話)をいたしますので、実際にそこでお聞きください。
浄土真宗の特色は、この法話に尽きます。一度、故人様を思いながら耳を傾けてくださればと思います。繰り返すようですが、悩んでいらっしゃるなら、なさってみてはいかがでしょうか。もちろん照恩寺に檀家制度はございませんので、お近くだと感じた方は、どうぞ遠慮なくご連絡ください。
では、どのようにして「法事」をおこなうのかといいますと、非常に簡単で、まず照恩寺にお電話、もしくはウェブサイトにあるメールで以下ご参照の上、お申込みいただくだけです。
①会場について:
照恩寺でおこなう場合、意外と知られていないのは、お寺に会場代というものがないことです。商売ではありませんので、そういった心配はなさらなくて大丈夫です。もちろん、ご自宅・霊園などへも、お伺いします。
②日時について:
できれば、ご希望の約1か月前までには候補日をお知らせください。だからといって急なご依頼がダメだという訳ではございません。とにかく一度ご連絡ください。
③所要時間について:
照恩寺では読経(お経を読み、仏さまのお徳を讃嘆する)が25分程、先ほどの法話(仏法のお話)が20~30分程となり、合計で1時間程度かけてお勤めいたします。(墓前や他会場の場合は、お時間の都合上、読経のみとなることもあります)
④お布施について:
一番気になるところかもしれません。私どももきちんと提示できればと思いますが、やはりお布施の意義上、どこまでも「お気持ち」ですので明記できないのが本音です。不親切だと思われるかもしれませんが、教えに基づいて運営している寺院ほど、この部分で苦しんでいると思います。
ですが最近は僧侶派遣サービスというものがございまして、そちらは商売ですので価格が細かく明記されているようです。照恩寺など正規の寺院(法人格を持つ寺院、もしくは古来から続く宗派に属する寺院)で皆様がお包みくださるお布施額と大差はないように感じましたので、一度参考になさってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、最近は口頭で出来る限りのことをご説明いたしております。どうしても気になるようでしたら、こちらも遠慮なくお尋ねになってみてください。
あと、お持ちくださるものや服装など細かいことが色々と気になると思いますが、とにかく一度、お気軽に照恩寺(042-341-2935 info@shouonji.jp)までご連絡ください。お時間もいつでも構いませんが、恐らく深夜は寝ていると思います。お寺は朝が早いですので(笑)。
関連記事