2018/11/10
Art
私が以前、公私ともに大変お世話になっていました備後教区。備後教区というのは浄土真宗本願寺派内の行政区域の一つで、広島県東部と岡山県西部を範囲としています。その区域にある同派金蔵寺さんへ襖絵16面を納めた坂田恭平さんというアーティストさんがいらっしゃいます。上記写真の作品が、まさにその襖絵「廻」 "Circulation"の一部ですが、非常に迫力ある素晴らしい作品です。繰り返しますが、襖に描かれたものですから、実物はもっと迫力あるものだと想像します。伝統建築に現代アートの襖絵、これだけでも一見の価値ありですね。この大作を描かれたときは、大学院の学生さんだったそうですが、その実力を見抜き依頼されたご住職も素晴らしいですね。
そのご住職のご紹介で、坂田さんにお遇いすることができました。1990年生まれの坂田さんは、多摩美術大学大学院美術研究科日本画領域を修了された後も、意欲的に制作活動、展示会での発表を行っておられます。エネルギーをひとつテーマとされた作品の多くは抽象的ですが、可視化されたエネルギー体は、伝統的画法を基礎に生み出され、新たなカタチへと進化したように見えます。このたび坂田さんのご厚意で、当寺において作品をお借りし展示させていただきました。まもなく報恩講でもありますので、絵画をご縁に浄土真宗最大の法要にお参りくださるのもいいかもしれませんね。
ご多忙な坂田さんなので、当寺においての展示会はすぐには難しいそうですが、近い将来行いたいということでしたので、その日を楽しみにしたいと思います。
もっと坂田さんの作品をご覧になりたいという方は、ぜひホームページでご覧ください。