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照恩寺住職によるブログてらすブログ

2021/3/14

Column

「考えるな感じろ」でお寺参り。(てらすコトバvol.2)

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考えるな感じろ。これはブルースリーの映画にある有名なセリフだそうです。どういった意味なのか私は映画を見ていないので、よくわかりません(汗)。ですが、この言葉は仏教を味わう上で、大切なことが述べられているように思いました。
ですので昨年からお寺参りのキャッチコピーとして、「三村養蜂場の」さんディレクションのもとビジュアルイメージとして撮影いただき素敵に仕上げてくださいました。


お寺とは古来より、その時代の最新アートを常に発信してきた歴史があります。ですから照恩寺においても現代アートを発信する活動を推進しています。

全てがそうではないと思いますが、現代アートは一般的な価値観で色々と意味を考え求めようとしても仕方がないような部分もあるのではないでしょうか。それよりもその作品を見て、色が素敵だとか形がカワイイ、面白いとか感覚的なところで受け止めていくことも大事なことのように思います。時には、考えるよりも感じることの豊かさ、言葉にできない世界を感じる豊かさが大切なのでしょう。

私たちは物事の多くを損得で考え生きています。仕事がうまくいくには、こうすればいいとか、こうしたらダメだと。生活が安定するには、有名になるには、健康を保つには、などと出来るだけ損をしないよう得をしようと日々あくせくと考えて生きています。
ですから、そのような考えを強く持つ現代の私たちでは、いくら仏教を考えても、おとぎ話に聞こえ、不必要なものと判断してしまうでしょう。
ですが実は、そのような損得を始め善悪、正邪、生死、有無などといった考えが私たちを日々苦悩させ続けているのです。まさに、その苦悩する日々からの解放が仏教の目的といえるでしょう。むしろ仏教は私たちから遠いところに有るものではなく、一番身近に寄り添って、常にあり続けているのが仏教なのです。

よければ、一度、そういった日々の考え方を傍に置いて、少しの時間でも仏教にその身を任せ、感じてみてはいかがでしょうか。そこを損得で判断するのではなく、ただ感じることの豊かさを大事にしてみてはいかがでしょう。

 お寺の本堂で、ひょいっと腰掛け、ぼーっとしながら、その身を任せてみてください。昔の人のやることだからと、初めから足蹴にするのではなく、宗教だから信仰心や宗教心を持たないといけないと考えるのでもなく、むしろ仏教の世界が何をしてくださるのかを、その身を任せ感じてみてください。それが何百年と変わらず受け継がれてきた浄土真宗のお寺参りなのです。

そこには世間の考えを超えた計り知れない大きな世界が、温もりとなって聞こえてくることでしょう。考えるな感じろ。FEELなお寺、照恩寺は、いつでも皆様をお待ちしております。

古地良子
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石原七生
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三村養蜂場の
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