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2021/6/15

Column

仏事のススメ。Vol.3 法座

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このたびで3回目となる仏事のススメ。今回は浄土真宗の生命線である「法座」、その参り方などについて書いてみました。

まず法座とは、以前にも申し上げましたが「仏法のお話を聞く時間」ということでした。そして「仏法(仏様、阿弥陀様のお心)のお話」」を略して法話と申し上げてきました。

では、なぜ法話を聞くのでしょうか、法座へ参るのでしょうか。世間の価値基準でいえば聞かなくてもいいですし参らなくてもいいものです。聞いたから何か良いことが起こるわけでもありませんし参っても同様です。
 
ですが、これだけは言えます。それは聞かずにはおれない有難さ、かたじけなさ、勿体なさがあるということです。このことは実際、お参りしてみて味わっていただくしか方法はありません。一言では表現できない、ぬくもりの世界が、間違いなく法座にはあります。
親しい人や愛しい人と死別した方、悩んでいる方、漠然とした不安を抱えている方、お経の意味が知りたい方、何となく関心、興味がある方、参ってみたいけど躊躇してる方などなど。そういった方々は一度、お参りになってみてはいかがでしょうか。世間の価値基準はひとまず置いてお参りしてみてください。

法座とは、仲間内でワイワイしているサークルのようなものではありません。メディアやドラマ、映画などで言われるような宗教団体特有の誇張された怪しげな空間でもありません。中の様子はあっさりしています。ただ仏様のお話を聞くだけです。眠たくなったら寝てくださっても構いません。途中で帰っても大丈夫です。そして参ってみれば、まぁこんなものかと思われることでしょう。
   
最近おかげさまで、お参りくださる方が徐々に増えつつあります。改めて照恩寺の法座の参り方として、特に初めてお参りくださる方へ一点だけお願いしたいことは、法座が始まる前に一言「初めて参りました」と遠慮なくお声がけくださることです。そうすれば、そこでお参りに必要なグッズ(念珠、経本など)を無料で差し上げることができますので。誰に声をかければいいのかわからなければ僧侶の格好をした者にお声がけください。これだけは必ずお願いします。
 
もちろんグッズを差し上げたからと言って、一度きりのお参りになっても構いませんので。

なお、照恩寺の法座の流れは以下の通りです。
読経(約30~50分)※お経を皆様と一緒になって読みます。声を出すのに抵抗がある方は黙読くださっても構いません。→法話(約40分)→休憩(約15分)→法話(約40分)→終了。※全体で2時間半~3時間です。

※なお、この記事は2019年4月10日に書かれたものです

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