2019/3/6
News
まもなくシーズン5thが明後日、3/8よりスタートします。以前からご案内の通り、越智俊介さんによる個展となりますが、なんと今展示会に合わせて新作二点の大作を描いてくださいました。
お約束の通り、仏法世界をモチーフに表現してくださったことになるのですが、それが「観音菩薩」と「勢至菩薩」が一対となる作品です。上記はその一部分を公開させていただきました。どちらの菩薩様かは、ぜひお越しになって、その目でお確かめください。
さて、そもそも浄土真宗では観音菩薩、勢至菩薩の二菩薩は礼拝の対象とはいえません。ご存知の方もおられると思いますが、浄土真宗では「阿弥陀如来」一仏のみをご本尊として仰いでいます。では、なぜ二菩薩なのかといいますと、それは三尊形式といいまして、ご本尊を中央にして脇侍といって菩薩さまなどが両脇に侍するのが一般的な形といわれます。
つまり、浄土真宗が特殊な部類になるのかもしれませんが、阿弥陀如来が中央におられる場合は、原則、左脇侍が観音菩薩、右脇侍が勢至菩薩となります。これを古来より阿弥陀三尊といいました。
ですので、今展示会においてのみ特別に、阿弥陀三尊が浄土真宗寺院である照恩寺に誕生するということになります。これは極めて異例かもしれません。しかも、越智氏独自の感性による二菩薩像なので、今までにない阿弥陀三尊が照恩寺に出現することとなります。もちろん経典に説かれる菩薩様の特徴を踏まえつつ描かれていますので、まさに現代の観音勢至二菩薩像といえるのではないのでしょうか。
現時点では、私もまだ作品を、この目で拝見しておりませんから今から非常に楽しみです。もちろん、それ以外の作品もございますので、ぜひお寺の空間と融合した越智氏の世界を味わってくださればと思います。明後日、3/8、11:00よりスタート!皆様のお参りをお待ちしております。
なお、本堂で法事、法座が勤められている場合、恐れ入りますが作品は移動させていただきます。阿弥陀三尊としてはご覧いただくことはできませんので、何卒ご了承ください。
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