照恩寺住職によるブログてらすブログ

あっという間に4月ですね。新年度がスタートし何かと慌ただしくお過ごしのことでしょう。
さて、今年もやって参りました「法話を面白く。はじめての法座」

「興味があるけど躊躇している」「一度行ってみたけどよく分からない」「何度か行ってみたけど初心に戻りたい」そういう方々のための法座です。現代の価値観とのズレを少しでも解消していければと思っています。
宗教とは、仏法とは、阿弥陀とは。また自身における生死とは、自分とは、救いとは何かを聞く中で、やがて人生の悲しみや苦しみ、また喜びを受け容れて味わっていける。そうして「法話を面白く」感じてもらえる第一歩となるように考えています。面白いというのは、例えば落語や漫才を聞いて面白いというのではなく、関心を喚起され自身の感覚が揺さぶられるような、ハッとする面白さです。

今年も新たなメッセージを以下に書き加えましたので是非ご覧になってみてください。
法話は過去の遺物ではありません。現代においても切れ味鋭くこの身に躍動している事実が燦然と語られています。そのことを、この度のご縁で少しでも感じていただくことができれば幸いです。

現代の仏教は形骸化した仏教と言っても過言ではないでしょう。中身のない形だけの仏教。教えのなくなった仏教寺院は今や先祖崇拝と現世利益で成り立っています。そのどちらも教えとは直接的には無関係のものですが、それが仏教となっているのが現代であり、形骸化した仏教と言われる理由です。
現世利益は語るまでもないですが、先祖崇拝、先祖供養はネット上のどこを見ても仏教と深い関わりがあるように語られている状況は、もうすでに手遅れなのかもしれません。

ですが、それでも「仏教とは何か」ということを私共は伝えなくてはなりません。今ここで端的に述べることはできませんが、その一端を語るとすれば、仏教とはこの私が本当のもの、確かなものに出会うことでありましょう。
私たちとは不確かなものを確かなものと迷い生きている存在です。しかも、このことを言われてもピンとこないのが私たちであります。だって確かなものだと思い込んでいるのですから。そういわれても私は違うとどこかで思い続けているのが人間という存在なのです。
争いはどうして起こるのか。実に簡単なことです。不確かなものを確かなものと思っているからです。自分の行っている事、自分の考えていることが正しいと思い込む人同士が、相対するから争いが起こるのです。人類の歴史は争いの歴史です。それは人類がいなくなるまで続くでしょう。
だからこそ、そのような存在、そのような世の中において生きるとは何かと問うのです。自分の人生とは何かと問うのです。

その問いの先に聞こえてくる世界、決して自らが明らかにするものではなく、向こうから届けられていた本当の世界、確かな世界に出会う、そこが仏教の肝要なのです。
現在の既成教団において、今もなお教えが躍動し、実践され続けているのが浄土真宗です。日本最大の哲学者西田幾多郎博士が晩年傾倒したのも浄土真宗です。禅を世界に広めた鈴木大拙師も晩年浄土真宗を喜ばれ、妙好人を紹介くださいました。また、20世紀最大の物理学者アインシュタイン博士も浄土真宗に触れておられます。
近代における数多くの識者に影響を与えた浄土真宗の教えとはいかなるものか。今もこの身に躍動している本当の世界とはいかなるものか。何かを見失った現代に生きる私たちだからこそ触れておかなければならないように思います。
更に今法座で語られる前住職の取り次ぎは唯一無二の法話です。現代において聞いておかねばならない法話でしょう。是非ご縁に遇ってくださることを住職として、いや、一人の人間としてお勧め致します。

事前申し込みは必要ございませんので、どうぞご自由にお参りください。
初めての方は恐れ入りますが一言お声がけくださいますようお願い致します。

●期　日：2025年4月26日（土）
●時　間：13：30～15：00頃
　　　　　・13：30～　お勤め　※お経を読みます
　　　　　・13：45頃～ご法話
　　　　　・14：45頃～終了　※最後にお茶とお菓子をご用意してます
●会　場：照恩寺（東京都小平市美園町3-23-20）
●講　師：前住職
●問い合わせ：照恩寺まで　　TEL042-341-2935 　mail:info@shouonji.jp
●備　考：駐車スペース5台まで

お持ちくださるものは、お念珠です。ございましたらお持ちください。
初めてお参りになられた方にはお念珠をプレゼントしています。
お参りの際に必ず「初めてです」とお声がけください。

照恩寺までの地図はこちらをご覧ください。

年間法座のパンフレットはこちらからダウンロードいただけます。
ご自由にご利用ください。

『小平霊園に最も近い浄土真宗のお寺　照恩寺』
小平市、東村山市、東大和市、東久留米市、国分寺市、西東京市を中心に活動しています。