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照恩寺住職によるブログてらすブログ

2025/4/17

Art

宮山香里「Carpe Diem いまここ」

Photo

長年イタリアと日本を拠点に、作品とそれにまつわる時間/空間/鑑賞者とのあいだに生まれる対話を探究してきた宮山。
今回の展示では、作品を取り囲む周囲へまなざしを向けながら、流動的に変わり続ける「あいだとしての空洞」を可視化していきます。お寺の和室や中庭、回廊といった日本空間特有の身体性と余白が、絹と版画のインスタレーションに新たな呼吸をもたらします。 

ラテン語で「今この瞬間を詰め」を意味する古代ローマの格言「Carpe Diem カルペ ディエム」。2500年前に生まれた仏教とも共鳴する「いまここ」を体感する「時/空/間」を目指しています。
会期中には、写真家の港千尋氏や住職と共に、作家と来訪者が言葉を交わしながらテーマを深める対話の会も予定しています。


宮山香里 |Kaori Miyayama 
1975年東京生まれ。イタリアと日本を拠点に活動。
 文化人類学とアートを修めた道程から、文化や世代によって変わり続ける〝視点〟や〝空間性〟に着目。境界領域に「移ろうあいだ」の時空間を創り出し、〝隔たり〟でなく〝繋がり〟を見出す多元的・相対的な視点を探究している。

ミラノ ブレラ国立美術大学在学中から、ポーラ美術振興財団、文化庁の在外研修として「歴史建造物の空間性-spazialità-と作品の関係」についてリサーチ。西欧と日本の伝統的、及び現代的な技術を織り交ぜ、半透明な絹に木版画と糸を用いて、独特のインスタレーション空間を創り出している。

近年の主な展示:

北アルプス国際芸術祭 (長野 2024)、「まつを観る」Palazzo Ghirlanda Silva (イタリア 2024)、個展「空の棲み処」モンタナーロ城 (イタリア 2022)、「Lights/Spaces」Palazzo Ducale di Atri (イタリア 2020)、個展「空の始まるところ」Carlo Mazzi Gallery (スイス 2018)、個展「空へ降りる方法」BASE GALLERY (東京 2013)、 「SP ESTAMPA」(ブラジル 2012)、ヴェネツィアビエンナーレ イタリア館(イタリア 2011)
Web: http://studioetcetera.com/kaori/


●期 日:2025年5月4日(日)~ 2025年6月2日(月)
●会 場:照恩寺(東京都小平市美園町3-23-20)
●お休み:毎週火曜・水曜、5/24(土)
●開催時間:13:00~18:00
●入場料:無料
●備 考:駐車スペース5台まで
●助 成:野村財団

対話の会(要予約):
① 5月18日(日)  16:00 -18:00 「いまここ」
住職 + 宮山香里 + 来訪者
② 5月23日(金) 16:00 -18:00 「時 / 空 / 間」
港 千尋 (写真家/著述家) + 宮山香里 + 来訪者
※予約方法:
照恩寺TEL
042-341-2935までお申し込みください。
(お名前と人数をお知らせください)
人数に達し次第締め切らせていただきます。

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