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照恩寺住職によるブログてらすブログ

2020/9/16

Column

ビジュアルイメージで「てらすじゃーなる」

Photo

このたびはコロナ禍により予定より2ヵ月遅れての発行です。
以前に「三村養蜂場の」さんディレクションのもと照恩寺のビジュアルイメージを撮影くださったのですが、今回、その写真を中心に「てらすじゃーなる」を作成してみました。

上の表紙をご覧になって、中には「ますますお寺らしくない情報誌になったなぁ」と感じておられる方もいらっしゃるでしょう。

ですが、そもそもお寺らしいものとは何かと考える中で、世間において「本来のお寺像」と「現代のお寺像」の認識のズレにあるのではないかと思いました。そのようなズレがお寺らしくない情報誌に繋がっているのかもしれません。
現代においてのお寺、寺院という存在は様々なイメージを持たれています。代表的なのは、檀家の方しか利用できない閉鎖空間とか、宗教儀礼を行うだけの暗い空間、果ては僧侶が怪しいからお寺も怪しいとか(僧侶が怪しいに関しては、あながち間違いではありませんが正解とまでもいえません)、そういった多くはマイナスイメージが中心です。
そのイメージ、認識の中にあって出来るだけお寺本来の姿に近づけていきたいのが照恩寺です。本来のお寺とは、私は単純にワクワクして心躍るような、楽しくなるような空間だと思います。すべての人に平等に開かれ、そこには私の認識をはるかに超えた豊かな世界が、仏法というカタチで躍動し、大音声となって全身に沁み込んで聞こえてくる、その中にあっては喜びと安堵が常に沸き起こる空間がお寺にはあるからです。その豊かな空間の中に日本文化が生じてきた、といっても過言ではありません。それは仏教の歴史を見れば自ずと明らかになることでしょう。

このたびのビジュアルイメージも躍動する仏法が、この身を包み込む様をイメージして撮影して頂きました。以下携わってくださった方々です。
《photo》古地良子
《model》Ćisato Nasu
《direction/styling》三村養蜂場の
《special thanks》石原七生
「三村養蜂場の」三村さんには大変ご苦労をおかけしましたが、皆様のお陰でひとつのカタチを作ってくださいました。私にとっては大きな一歩でありました。本当に有難うございました。
できればこういったビジュアルイメージを毎年撮影して、「てらすじゃーなる」に限らず色々なものに反映し、新たなものを漠然とですが制作できればいいなと模索してます。また形になれば随時ブログで紹介していきたいですね。

最後になってしまいましたが、今月の27日まで撮影にご協力いただいた石原七生さん個展「あなたこなた よするなみ ひきなみ」がお寺で行われています。
主に日本文化を題材にされている作家さんなので仏教文化にも少し触れておられます。懐かしさと同時に鮮烈な新しさが混合した、まさにワクワク感が溢れる世界観は必見といえるでしょう。「三村養蜂場の」さんとコラボした洋服などもぜひご覧になってもらいたいです。洋服といっても作品なので、こだわりの詰まったほとんど1点物が多いため、もうすでに売れてしまったものもありますが、以前に紹介した鞠象バッグなどの小物類はまだございますので、この機会にぜひご覧になってください。

コロナ禍の中、沈み込む心持ちを、ぜひ石原さんワールド全開の不思議空間照恩寺で少しでもワクワク感を取り戻してくだされば幸いです。
なお、「てらすじゃーなる」は無償配布ですので、お参りの際、お気軽にお持ち帰りください。帰り際「こんなお寺もあるんだなぁ、次はどうなるんだろう」と思っていただけたら、してやったりです(笑)。

古地良子
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石原七生
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三村養蜂場の
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